栃木弁
栃木弁
2025.12.19 追加しました
えがんべ いいね いいだろう
でっかす 偶然出くわす。(熊にでっかすと大変です)
こんな使い方も(近くの温泉施設で70代の人)→「中国と日本は言うことがでっかさない」

北関東に位置している栃木県。特有の方言が使われてきましたが、産業や交通の発展による人と人との交流、テレビなどの影響などで標準語化してきています。
しかし、テレビなどなく行動と交流範囲も限られていた昭和30年ころまでに栃木県で幼少期を過ごした人には、栃木弁で話す人が多いです。
アクセントがなく、しり上がりのイントネーションが栃木弁の特徴です。
タレントのがっつ石松さんの語り口はまさに栃木弁です。

世界は標準化と均質化に向かっています。
栃木弁を使う人がやがてはいなくなってしまうのでしょうか。
私自身がこれは栃木弁だと思う言葉を集めました。
冬の那須岳
栃木県は『那須岳とは茶臼岳の別称』としていますが、日本百名山の著者・深田久弥は書中に『那須岳とは那須五岳の中枢を成す茶臼岳、朝日岳および三本槍岳のこと』と記しています。
噴火口のある茶臼岳の標高は1,915m。
那須岳最高峰の三本槍岳は標高1,917mです。那須岳は低いな(ひくいな:1917)と覚えます。
◇栃木弁の特徴
・栃木弁の特徴は、尻上がり調子なことです。
「○○だべぇ~」「○○すっぺぇ~」などのように尻上がりになります。
・「い」と「え」の区別があいまいです。
「色鉛筆」を「いろいんぴつ」「えろいんぴつ」、「えろえんぴつ」など。
●名詞 「 」内は使われ方の事例です。
あったらもん 大切なもの。「あったらもんだから捨てんなよ」
あまや 農機具などを格納する納屋。
雨屋と書くのだろうと思います。
農家にあまやはつきものです。
あんぽんたん ろくでなし、愚か者 「このあんぽんたん」
あらいまで 洗い物 「はやくあらいまでおわしちゃいな」
うら 後ろ、隣 「うらの家」 「うらに立つな」
おいんと お座り 「おいんと出来たね」と赤ちゃんに声をかけます
おさい おかず
おしゃんこら 正座して 「おしゃんこらする」
おつけ 味噌汁
おにむし クワガタ虫
おっかない 怖い 「母ちゃんは怒るとおっかねぇ」
おどもり 子守
おばんです(おばんがた) こんばんは
おまんま ご飯・めし
おらげ(おらんち) 私の家、”げ”は家 「おらげ、よってぐげぇ」
那須塩原市には“おらげの牛乳”という銘柄があります。
かえるっぱ オオバコの葉
きかんぼ 乱暴者
きどころね 仮寝。うたたね。
ギンガミ アルミホイル
ぐるわ 周囲
こうご(おこうご) 漬物
こじはん 農繁期に田んぼなどで10時、3時に食べること(物)
おやつのようなものですがおにぎりなど重労働を支える食べ物です。
こないだ この前、先日
ごじゃっぺ 嘘、いい加減こと 「ごじゃっぺ言っうんじゃねぇよ」
さぶろ シャベル、スコップ
しっぱね 泥はね(泥がはねあがること)
しりっぺた 先端・端の方
しめぇ 終わり・最後「おしめぇにしよう」
じゃーぼ 葬式 「今日は組内でじゃーぼなんだわ」
じゃんがら じゃがいも
しょう 背負う「重いものをしょう」
せいふろ お風呂
せな 兄 主に義理の兄を呼ぶとき
だいじ 大丈夫
ちゃっぽ 帽子
ちんころたんころ ネコヤナギ (栃木県北の方言です)

ちんちめ スズメ
つえんぼ 杖(つえ) 杖の棒の意味
「つえんぼ突いてどこへいぐんだ」
つっかけ サンダル
てばたき 拍手
でいご 大根
でれすけ 馬鹿、なまけもの
とばくち(とばぐち) 入口
青紫色(唇が青紫色になっている状態の時使う)
はなぐら いびき。「 酒飲むとはなぐらかぐ」
ばんがた 晩方 日の暮れるころ 夕方 「おばんがた(夕方の挨拶)」
ねご 一輪車
めど 孔、穴
めなし あかぎれ もがり 生垣
めんめず ミミズ 「めんめずが のだぐる(とぐろを巻く)ようなラブレター」
わすら いたずらすること「わすらする てわすら」
とうみぎ とうもろこし
どどめいろ 青紫色(唇が青紫色になっている状態の時使う)
とんぼ 引き戸、開き戸
ひっくりがえっちょ 裏返し
ふっかけ 風花。風に流されて降ってくる雪
へだげなこと いい加減なこと。「へだげなこと言うなよ」
ほうげえ(ほうげ) そうですか、そうかい?
ぼさっこ 藪
ぼっこれ 壊れたもの
ほっぺた 頬
ほりっこ 小堀
ほんしこ 本気 「あのやろ ほんしこになっちゃって」
まっかんちっかん 真っ赤
やげっぱだ 火傷
やだがんね いや。(拒絶)
やまがじ やまかがし
やまっき 野良着
よこっちょ 脇の方、脇のあたり
よせっこ 側
らいさま 雷 「らいさまが鳴ってきたぞ」
わたまし(わたまわし) 新築祝い
わっこ 輪

●動詞
あるって 歩いて 「家まであるって帰った」
あんべえはどうだい 具合はどうだい
いがんべ いいだろう
いき(ぎ)あう 出会う 「あいつとそこでいきあっちゃったよ」
いぎあう と濁る時があります。
いぐべ 行こう
いごう 出かけること 「一緒にいごう」
いじやける イライラする
いってみる 失礼して帰る。 「そろそろいってみます」(失礼します)
いんない、いんねぇ いらない
うっちゃる 投げ捨てる 「そんな汚いものうっちゃっちゃえ!」
えがんべ いいね いいだろう
えんがみる ひどい目にあう 「いや~えんがみだよ」
おごれ ちょうだい もらう場合と買う場合両方に使われる
おっかく 折る、割る 「茶碗がおっかけちったよ!」
おっかける 追いかける 「ドロボーをおっかける」
おっこちる 落ちる・落とす
おったまげる びっくりする
おっちめる 強く押し付ける
おっちょる 折る 「足おっちょった」
おっとばす 追い払う「カラスをおっとばす」
おっぴろげる 広げる
おろぬぐ まびく。「大根をおろぬぐ」
おわす 終わらせる 「今日中におわすぞ!」
おんだす 追い出す・押し出す
おんつぁれる 叱られる
かっつぁく かきむしる。「虫刺されをかっつぁくな」
かつける 他の人のせいにする。(責任を)なすりつける。
か(く)っちゃべる おしゃべりする
かっぺなす けなす
がめる 横取りする 盗むという意味でも使われます。
かんます かき混ぜる 風呂をかんます。
こ おいで。「こっちへこ」
こしゃう こしらえる 作る 「待ってろ、おむすびこしゃってやっから」
ごせやぐ 腹が立つ 「ごせやげるなぁ」「ごせっぱらやげるなあ」
こむ 取り込む 「洗濯ものをこむ」
されかまね なにもしないで放っておく
しこる 気取る 「なにしこって歩いてんだ」
しこばるとも言います
じなる 大声で叫ぶ 「なに、じなってんだ」
しんねぇ 知らない 「おら、そんなことしんねぇ」
すっぺ ~をしよう 「かくれんぼすっぺ」
そばえる 甘える 甘ったれる
たまげる 驚く
*栃木地方などの方言だと思っていましたが、各地で使われている古来
からの標準語だと知りました。
「魂消る」と書き、広辞苑にも載っています。
使う人は少なくなってきているようです。
ちがかった 違っていた
ちゃぶす 潰す
ちんかんぱんかん ぐらぐらしている
つかめる 捕(つか)まえる 「カエルをつかめたぞ」
つっきる 横切る 「車道をつっきるとあぶねべ」
つっぱいる はいる 「川につっぱいちゃった」
つんだす 差し出す
つんのめる 前に倒れる
でっかす 偶然出くわす。(熊にでっかすと大変です)
こんな使い方も(近くの温泉施設で70代の人)→「中国と日本は言うことがでっかさない」
なす 産む(卵を産むこと)
ねじくれる すねる「なんでねじくれてんだ」
のざえる 〈のどに物が〉つかえる。ふさがる。
のっける のせる「この車に乗っけてくよ」
のぼる 足を踏む 「電車で足のぼられた」
のめる 埋まる、沈む「のめりこんじゃった」
はか(が)いく はかどる 「今日は仕事がはかいったな」
はぎる 切る 「頭はぎったの?」
はぐる しそこなう ~はぐると使います。
「あぶねかった。ころびはぐれた」
「死にはぐった」
ひっぺがす 剥がす
ひんまげる 折り曲げる
ぶすくれる ふてくされる 「いつまでもぶすくれてんじゃねえ」
ふっかける 雪が吹っかける 雪が風に流されて降ってくる。
ぶっちめる 挟む 「自動車のドアで指ぶっちめちったよ」
ぶっとばす 思いっきりつき飛ばす。殴るという意味もある。「あいつをぶっとばす」
ぶちかる 座る 「ぶちかってお茶飲んで」
ぶっつぁく(ぶっざく) 割る 破れる
ふったける 火を付ける、物事を煽る
ぶっちょる 折る
ぶっちらかす 散らかし広げる
ふんごむ 入る、足を入れる
ふんじゃす(ふんずぶす) 踏み潰す
ふんぬき 釘などを踏む、踏んでケガをする
へっぺがす 剥がす
へんまげる 折り曲げる
ほうろかす 揺り動かす
ぼごじる 落ちる。「穴にぼっごじっておっかかなかった」
ぽっこす こわす(壊す)
ぼっこ(わ)れる ぶっ壊れる。 「このテレビぼっこわれちった」
ぶんなげる 放り投げる
ほっつく ぶらぶら歩く
ほろがす 揺らす 「子供が泣いてっからほろがしてやりな」
まぜろや 仲間に入れてくれ(命令形)
むぐれる すねる、へそを曲げる
めっける 見つける 「いいもんめっけた」
むぐす もらす。
もじゃくる ぐしゃぐしゃにする「大事な書類だからもじゃくんじゃないよ」
もす 燃やす
揉み出す 汚れを揉んで洗ってきれいにする。「雑巾を揉み出す」
やっぺ ~をしよう 「はやくやっぺよ」
やれや ○○しなさい、物をあげなさい
やんながんべ(やんねべ) ○○することはやめよう
よばれる ごちそうになる 「せっかくだからお菓子をよばれっぺ(よう)」
わけ(げ)っこする 分ける 「ふたりでわげっこすんだぞ」
わすらする もてあそぶ
わっかく わる 「だれだ この皿わっかいたのは」

●形容詞 副詞
あじい 暑い 「あじいから 扇風機つけろや」
あんべえわりい 具合が悪い、調子が悪い
いか(が)んべ いいだろう 「こっちの方がいかんべ!」(同意を求める時に使う)
いで 痛い 瞬間的に用いられる。
いまっと もうすこし「いまっと頂戴」
いんない(いんねぇ) いらない 「こんなもんいんねえ」
うめえ おいしい。(うんめい・うんまいとも言います)
おしゃらく おめかし
おそっこわい 疲れる・面倒
きかない(きかねぇ) 元気が良い いうことを聞かない 気が強い。
~け? ~ですか(ほんとけ? げ?と濁る場合もある)
ごっこと さっさと 「ごっこと片つけろ」
こでらんねぇ すばらしい とっても良い
こみっちら(こみっちり) たくさん
こでっちり たくさん
こないだ このまえ
ごっこと さっさと
ごでっしり、こでっしり いっぱい、たくさん
こみっちら たくさん
こわい(こえぇ) 疲れた 「ああ こわいこわい」
さみー 寒い
さんざっぱら 十分、さんざん
しゃあんめ 仕方ない
(しょうがあんめ、しゃあながんべとも言います)「おめえが悪いんだからしゃあんめよ」
しゃらくせ なまいきだ。「 しゃらくせ!だまってろ!」
しょっぺい 塩辛い
だいじ 大丈夫
ちっけい(ちっこい) 小さい
ちょごっと ほんの少し
ちょっぴた 丁度・ぴったり
ちんたら のんびりと 「ちんたら走ってんじゃね~よ」
てれんこてれんこ のろのろ
とうど いつも、しょっちゅう
とっぽい 生意気
なんちゃねぇ 簡単だ「そんなことなんちゃねぇ」
なんでかんで なんとかして。どうにかして。
のっぺり(のっぺら) なめらか、たいら
はしこい 機転がきく。すばしっこい。
「あのおどごっこははしこいどな」
ばっち 末っ子
ばっちい 汚い
はらくちい お腹がいっぱい 「はらくちくてはあ食えねえ」
ひっくりげっちょ 裏返し
びりっけつ(びりっかす) 一番最後
ぶっとうし 連続して
ひゃあもしない(ひゃもしない) 全く価値がない
へたっかす(へだっかす) 不器用、上手にできないさま
ぼっとすっと(ぼっとしたら) ひょっとすると
ほんだげっとも だけれども
まじっぺ まぶしい
まどろっこい 動作が鈍い
むこうさ むこうへ
むそい ながもちする
もっさり 繁っている
やっこい やわらかい 「やっこくない」はやわらかくなんい
よっぱら 十二分に
「よっぱら遊んだんだからもうえがんべ。かえっぺ」

私は大阪に7年単身赴任をしていましたが、とうとう関西弁は身に付きませんでした。話そうとも思いませんでした。
栃木出身の人で関西弁を話す人がいましたが、その関西弁は明らかに関西育ちの関西弁とは違っていて不自然だったからです。
大阪を去る時、「あなたはとうとう最後まで栃木弁で過ごしましたね」と言われました。自分では標準語を使っていると思っていたのですが。
そしてそのころ、東京の人と話をしていて「あなたは関西にいたことがありますね」と言われたことがあります。知らず知らずに影響を受けていたのです。
おかしい栃木弁にはなっていないと思います。

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