コインペン NO.28 新興金属工業 B383

コインペン NO.28 新興金属工業 B383

  ★歴史の中に埋もれている古物NO.6 

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-1

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2,800円(1箱)
未開封箱 開封箱は2600円
送料185円(クリックポスト)

 連合国占領下の時代に輸出用の日本製品に義務付けられた「MADE IN OCCUPIED JAPAN」の刻印がペン先にある「オキュパイド・ジャパン製品」。箱には大阪の新興金屬工業株式會社の表記、ペン先には東京のGLOLY(金光)とCOMPASS(日東精工)2社の刻印が混在しています。

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-2

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-3

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-4

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-5

ペン先の生命は突端にある。コイン・ペンこそこのペン先の生命を如実にその尖端に於て活現すべく苦心研究の結果創製されたものである。尖端頗る鋭くして而も書心地極めて輕快和洋孰れの文字を書くにも最適なるを以て他社の追随を許さゞるを特長とする。
外品尊重の迷夢去り國産奬勵賜として我が國産ペンが漸次外品を驅逐しつゝある事は誠に欣快の至りである。
是非御愛需を乞ふ。
 新興金屬工業株式會社

 漢文調で書かれており旧字体が使用されています。
  輸出はされないで国内向けに販売されたものと推察します。

新興金屬工業株式會社
日本鋼ペン先工業組合発行の『ペン先のあゆみ』の、昭和25年当時の製造業者名リストに掲載されています。
 住所:大阪市旭區区生江町1ノ80

そしてこの『ペン先のあゆみ』の「ペン先製造会社と商標 21社27商標(ブランド) 昭和28年8月現在」には
GLOLY金光(東京)、COMPASS日東精工(東京)が製造元と記載されています。

箱には大阪の会社新興金屬工業株式會社の表記、ペン先には東京の2社のブランドの刻印があります。
まだ戦中戦後の混乱が残っているMADE IN OCCUPIED JAPAN「占領下の日本製」の表記が義務付けられていた時期です。いろんな紆余曲折があったことが推察されます。
         ⇒ペン先の歴史
この時代のペン先は他にもあります。順次掲載します。

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-7



TRADAE MARKは、フランスのコインのマーク

  REPUBLIQUE FRANCAISE 

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-8

商標は“COMPASS PEN”と“GLOLY PEN”が混在しています。大きな疑問です。
  左の5本:“GLOLY PEN”
  右の5本:“COMPASS PEN”

写真ではよくわかりませんが状態は良くありません。
クロームはサビにくいのですが、経年によるサビや変色があります。
ペン先の刻印にも判別しにくくなっているものが多いです。

未開封で残されていました。どなたがどんな目的で残してきたのでしょうか。歴史は史料とともにある

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-9

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-10

 ペン先の刻印
  MADE IN OCCUPIED JAPAN
   中央に“COMPASS PEN”または“GLOLY PEN”
   ペンもとにNO.102

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-11

信じがたい刻印名の混在ですので、未開封箱を2箱開封して確認しました。
 商標は“COMPASS PEN”と“GLOLY PEN”が混在しています。

コインペン NO.28 新興金属工業 B383-12

MADE IN OCCUPIED JAPAN

MADE IN OCCUPIED JAPANは「占領下の日本製」という意味です。1947年からサンフランシスコ講和条約が発効された1952年まで、日本からの輸出品に表記を義務付けられていました。

1947 年 2 月 20 日に発令さ れ た SCAPIN 1535 「Marking of export articles(輸出品のマーキング)」で、全ての輸出向け製品に「Made in Occupied Japan(占 領下日本製)」と表示するよう指令されました。
その原文(英語、抜粋)
「The Imperial Japanese Government is hereby directed to take immediate steps to insure that every article prepared for export after 15 days of receipt of this directive will be marked, stamped, branded or labeled in legible English with the words ”Made in occupied Japan”.」 この指令書は、マッカーサー付副官が発令しました。

Occupiedは「占領された状態」という意味で、日本が連合国軍の占領下にあったのは、敗戦後1945年(昭和20年)から1952年(昭和27年)の7年間です。
MADE IN OCCUPIED JAPANは、陶磁器や装飾品、衣類、カメラ、ミシン、玩具、日用品などに刻印されています。その希少価値から米国とカナダを中心に収集の対象となり、愛されてきました。

★歴史の中に埋もれている古物NO.5:東洋ペン/DELCO SCHOOL PEN B382
★歴史の中に埋もれている古物NO.4:Delco PEN KOA BUNGU No.6(東洋ペン TOYO PEN NO.6 B381a/b)
★歴史の中に埋もれている古物NO.3:東洋ペン TOYO PEN NO.6 B381a/b
★歴史の中に埋もれている古物NO.2:酒樽 特大 相州小八幡 相の松 A352(売切れ)
★歴史の中に埋もれている古物NO.1:歴史は史料とともにある(昭和初期の播種機(はしゅき))

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